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第23回日本義肢装具士協会学術大会レポートを掲載いたしました。

第23回日本義肢装具士協会学術大会 神戸大会を終えて

2016年7月16日(土)~17日(日)に神戸国際会議場で第23回日本義肢装具士協会学術大会が開催されました。義肢装具業界では毎年二つの大きな学会が開催され、今回はそのうちの一つとなります。多くの企業様のご協力や、ご参加いただいた多くの皆様のおかげで、素晴らしい大会となったように思います。

弊社社員も一致団結して取り組み、通常業務へも反映できる数々の可能性を見出すことができました。

私はこの度初めて実行委員という役を頂戴し、招待講演、テクニカルランチョンセミナー等を担当させていただきました。この経験から、ユーザーのもつ可能性のために自らの技術を高める努力をし、探求していくということがどういうことかを学びました。しかし全体を通して自分の力不足も痛感いたしました。それは基礎的なことから臨床に通ずることまでと幅広く、今後の課題として業務等へ取り組もうと思っております。

私たち義肢装具士は「職人」というイメージを持たれている方が多いですが、決してそれだけではありません。特にユーザーの身体状況に合うものを提供できるかという点で、「医療専門職」でないといけません。今回の学会でも製作技術に関するもののほかに、義肢装具をそれぞれの病態へなにをもって適合させるか、適合した後どのように評価していくかなど大変勉強になる発表が多くありました。今後も私たち義肢装具士が自らの知識、教養を身につけ活かすことのほか、それらに基づいた経験を蓄積しエビデンスとしていく必要があります。病態によっては提供時の状態で結果を判断されるものもありますが、時間経過後の結果を大切にしないといけないケースも多くあります。私たちが接する方々へ意味のあるものを提供できるよう、社内ではもちろん、業界内でこういった認識を共有し切磋琢磨できるよう今後も尽力していきたいと思います。

実行委員を経験したことで私自身の成長につながったほか、多くの考えに触れることができたことが今後の財産となることに感謝し、この業界のために自分がどういったことを行っていかなければならないのかを、より深く考えていきたいと思っております。

大会成功のため尽力していただいた方々をはじめ、関係いただいた全ての皆さまへ感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

義肢装具士 藤本和希